授業7: 定期的な投資の見直し方法
こんにちは!!こちらは第7回の授業です!!
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こんにちは!今日は、投資を成功に導くための「定期的な見直しの方法」についてお話しします。投資を始めたら、そのまま放置するのではなく、時々状況を確認し、必要に応じて調整を行うことがとても大切です。市場は常に変化していますから、最初の計画通りに進まないこともよくあります。
「どれくらいの頻度で見直すのがいいの?」「何をチェックすればいいの?」といった疑問に答えながら、一緒に見直しのコツを学んでいきましょう。
1. なぜ投資の見直しが必要なのか?
投資は「買ったら終わり」ではなく、「育てていくもの」です。そのため、見直しをしないと次のような問題が起こることがあります:
1-1. リスクが偏る
たとえば、最初に「日本株50%、米国株30%、債券20%」というバランスで投資したとしても、市場の動きによってバランスが崩れてしまうことがあります。これを放置すると、気づかないうちにリスクが集中してしまいます。
例:
- 日本株が上がりすぎて全体の70%になった。
→ 日本株が下がったとき、ポートフォリオ全体に大きな影響が出てしまう。
1-2. 目標から遠ざかる
投資を始めたときに設定した目標がありますよね? その目標に対して、進捗がどうなっているかを確認することが大切です。
例:
- 目標:「5年で100万円を150万円に増やす」
- 現在:3年経った時点で120万円に到達している。
→ このペースなら目標達成が見込めますが、もし110万円だったら何か調整が必要かもしれません。
1-3. チャンスを逃さない
見直しをしていないと、新しい投資のチャンスに気づけないこともあります。
例:
- IT業界が急成長しているのに、まだ投資していない。
- 配当金が増える銘柄が出てきたのに気づかない。
定期的に見直すことで、こうした機会をキャッチできるようになります。
2. 投資の見直しを行うタイミング
「どのタイミングで見直せばいいの?」という疑問を持つ方も多いと思います。以下の3つのタイミングがポイントです。
2-1. 定期的に見直す
まずは、毎月1回または四半期(3か月)ごとにスケジュールを決めて見直すのが理想的です。
このときチェックすること:
- ポートフォリオ全体のバランス(日本株、米国株、債券など)。
- 各銘柄のパフォーマンス(値上がり、値下がり)。
- 目標との進捗(計画通りに増えているか)。
2-2. 大きなイベントがあったとき
市場や経済に大きな変化が起きたときも見直しのチャンスです。
例:
- 金利の変動: 金利が上がると株価に影響が出やすい。
- 為替の変動: 円高・円安は、輸出企業の業績に影響する。
- 経済ニュース: 景気後退や新しい政策が発表された場合。
2-3. ライフイベントがあったとき
自分の生活に変化があった場合も、投資を見直すタイミングです。
例:
- 結婚や子どもの誕生で支出が増える。
- 転職で収入が変わる。
- 退職して年金生活に入る。
生活環境が変わると、リスク許容度や目標も変わることがあります。そうしたときに、ポートフォリオを調整しましょう。
3. 見直しでチェックするポイント
具体的に何を見直せばいいのかを順番に説明しますね。
3-1. 目標に対する進捗状況
最初に立てた目標に対して、どれくらい達成できているかを確認します。
例:
- 目標:「5年間で100万円を150万円に増やす」
- 現在:3年経過して120万円 → 順調に進んでいる。
- 現在:3年経過して110万円 → 増加ペースが遅いので調整が必要。
ポイント:
- 進捗が遅れている場合、リスクを取る投資を増やすか、毎月の投資額を増やすかを検討します。
3-2. ポートフォリオのバランス
時間が経つと、投資した資産のバランスが崩れることがあります。
例:
- 当初:日本株50%、米国株30%、債券20%
- 現在:日本株70%、米国株20%、債券10%
→ 日本株に偏りすぎているので、一部を売却し、米国株や債券に回すべきです。
3-3. 個別銘柄の状況
保有している銘柄が計画通りのパフォーマンスを出しているかを確認します。
チェック項目:
- 業績:売上や利益が増えているか。
- 配当:安定して配当を出しているか。
- 株価:過剰に上昇してリスクが高くなっていないか。
例:
- 成長が鈍化した銘柄は売却を検討。
- 逆に新たに成長が期待される銘柄を追加する。
3-4. リスクのバランス
市場の変動により、リスクが偏ることがあります。これを調整するのも見直しの重要なポイントです。
例:
- 特定の銘柄がポートフォリオの50%を占めている → 分散を進める。
- ボラティリティ(価格の変動幅)が大きくなりすぎている → 債券や金を追加して安定化させる。
4. 見直しの具体的な手順
- 現在の損益状況を確認する
全体でどれくらいの利益や損失が出ているかを把握します。 - ポートフォリオの配分を確認する
資産のバランスが計画通りかどうかを見ます。 - 個別銘柄の業績やニュースをチェック
会社の成長性や配当が変わっていないかを確認します。 - 必要ならリバランスを実行
配分が崩れている場合、売却や追加購入をしてバランスを戻します。
5. 練習問題:見直しの判断を考える
以下のシナリオについて、あなたならどう判断するか考えてみましょう。
シナリオ1:日本株が急騰
日本株が50%から70%に増加しました。米国株と債券がそれぞれ15%に減少しています。
→ この場合、どのようにバランスを調整しますか?
シナリオ2:保有している銘柄の1つが業績悪化
食品メーカーの株を保有していましたが、業績が悪化して配当が減少しました。
→ 売却するか、保有を続けるかどう判断しますか?
シナリオ3:米国市場が好調
米国株が大きく上昇し、さらに成長が期待されていますが、ポートフォリオの米国株の割合が低いです。
→ 追加投資を検討しますか?
皆さんはどうお考えですか??解答ができた方は次のページへ!!!
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