授業4: 分散投資の重要性
こんにちは!!
第4回の授業の時間です!!
第3回をまだ受けていらっしゃらない方はこちら!!
今日は「分散投資」について一緒に考えていきましょう。株式投資をする上で、「分散投資」はとても大切な基本の一つです。これを意識するだけで、リスクを減らし、安定した結果を得やすくなります。
焦らず、じっくり理解を深めていきましょう。
1. 分散投資って何?
分散投資とは、一言で言えば「卵を一つのカゴに入れない」という考え方です。もし一つのカゴに卵を全部入れて落としてしまったら、すべて割れてしまいますよね? でも、複数のカゴに分けておけば、一部を落としても他の卵は無事です。
これを株式投資に置き換えると、次のようになります:
- 1社だけに投資すると、リスクが高い
その会社の業績が悪化したり、何か問題があれば、投資額全体に大きな影響を与えます。 - 複数の会社や業界に分けると、リスクが分散される
1つが悪くても、他がカバーする可能性が高いのです。
2. 分散投資が必要な理由
分散投資がなぜ重要なのか、具体的に見ていきましょう!
2-1. リスクを減らせる
投資には、経済状況や企業の問題など予測できないリスクがあります。でも、分散投資をしておくと、一部の株が値下がりしても他の株がその影響を和らげてくれます。
たとえば:
- 自動車業界の株に集中投資している場合、原材料の価格高騰や新技術競争が激化すると大きな影響を受けます。
- でも、自動車、食品、医療などに分散しておけば、一つの業界が調子を崩しても、他の業界がそれを補う可能性があります。
2-2. 経済の変化に強くなる
株式市場は、経済の状況に応じて上下します。どの業界が成長するかは、景気の影響を受けやすいです。
たとえば:
- 好景気:IT、娯楽、旅行などの業界が成長しやすい。
- 不景気:医療や食品などの業界は安定して需要があります。
分散投資をしておくと、どんな経済状況でも一定の安定感を保つことができます。
2-3. 安定した収益を狙える
1つの株に集中してしまうと、「大きく勝つか、大きく負けるか」というリスクがあります。でも、分散投資をすることで、長期的に安定した収益を目指すことができます。
3. 分散投資をする方法
では、具体的にどうやって分散投資を実践するか見ていきましょう。ここでは、4つの分散方法を紹介します。
3-1. 銘柄を分ける
1社だけではなく、複数の会社に投資することが基本です。
例:
- トヨタ(自動車)
- ソニー(IT)
- 武田薬品(医療)
- 明治ホールディングス(食品)
1つの会社が不調でも、他の会社が成長していれば全体の損失を抑えることができます。
3-2. 業界を分ける
同じ業界に集中すると、その業界全体が調子を崩した場合にリスクが高まります。異なる業界に投資することで、このリスクを減らすことができます。
例:
- 自動車:トヨタ、日産
- 医療:武田薬品、大塚製薬
- 食品:味の素、明治
- IT:楽天、ソニー
3-3. 地域を分ける
日本株だけではなく、海外の株にも目を向けてみましょう。地域ごとに経済の状況や成長のスピードが異なるため、分散効果が高まります。
例:
- 日本株:トヨタ、ソニー
- 米国株:Apple、Amazon
- 新興国株:Alibaba(中国)、TCS(インド)
3-4. 資産を分ける
株式だけに投資するのではなく、債券や金(ゴールド)などにも分けて投資することでリスクを抑えられます。
例:
- 株式:70万円(日本株と海外株を組み合わせる)
- 債券:20万円(日本国債など安定的な投資)
- 金:10万円(リスクヘッジとして有効)
4. 分散投資の具体例
では、具体的な分散投資の例を挙げてみます。
例1: 日本株だけで分散
- 投資額:100万円
- 配分:
- 自動車:トヨタ(20万円)
- 医療:武田薬品(20万円)
- IT:楽天(20万円)
- 食品:味の素(20万円)
- 電力:関西電力(20万円)
例2: 日本株+海外株で分散
- 投資額:100万円
- 配分:
- 日本株:トヨタ、楽天、武田薬品(50万円)
- 米国株:Apple、Amazon(30万円)
- 新興国株:Alibaba(中国)、TCS(インド)(20万円)
例3: 株式+債券+金で分散
- 投資額:100万円
- 配分:
- 株式:70万円(日本株と海外株を半々)
- 債券:20万円(日本国債)
- 金:10万円
5. 分散投資をするときの注意点
分散投資はリスクを減らすのに効果的ですが、注意点もあります。
- 分散しすぎない
- 銘柄や資産を増やしすぎると管理が難しくなります。目安として20銘柄以内に抑えるのが良いでしょう。
- 手数料に注意
- 特に海外株や投資信託では、購入時の手数料や維持費が高い場合があります。事前に確認しておきましょう。
- リターンの薄まりに注意
- 分散しすぎるとリスクが下がる一方で、リターンも分散してしまうことがあります。ある程度の集中投資も考えましょう。
6. 練習問題
あなたが100万円を持っていると仮定して、分散投資のプランを考えてみましょう。
質問1: 業界ごとにどのように分けますか?(例:自動車、医療、IT)
質問2: 日本株と海外株の割合をどう設定しますか?
質問3: 株式以外(債券や金)を含めるなら、どのくらいの割合にしますか?
考えがまとまったら次のページへ!あなたのプランを一緒に見直しながら、さらに深く学びましょう😊
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