では、分散投資の練習問題に基づいて解答を具体的に示していきます。じっくり確認しながら、一緒に理解を深めていきましょう!
質問1: 業界ごとの分散
業界を分けることで、特定の業界に依存するリスクを減らします。ここでは、自動車、医療、IT、食品、エネルギーの5つの業界に分散する例を挙げます。
解答例:
- 投資額:100万円
配分の目安として、各業界に20万円ずつ割り振ります。
- 自動車業界:トヨタ自動車(20万円)
- 世界的な企業であり、安定的な業績を維持している。
- 国内外で需要が高い。
- 医療業界:武田薬品工業(20万円)
- 医薬品は景気に左右されにくく、安定感がある。
- 特に高齢化が進む日本では需要が拡大する見込み。
- IT業界:楽天グループ(20万円)
- 国内でのEC(電子商取引)市場や金融サービスに強みがある。
- 成長性の高いセクター。
- 食品業界:明治ホールディングス(20万円)
- 健康食品や乳製品で国内外に広く展開している。
- 食品業界は不景気にも強い。
- エネルギー業界:関西電力(20万円)
- 電力会社は安定配当が期待できる。
- エネルギーの安定供給という社会的役割が大きい。
質問2: 日本株と海外株の割合
日本だけでなく、海外株にも投資することで地域リスクを分散します。例えば、日本の市場が低迷しても、米国や新興国市場が好調なら全体のパフォーマンスを支えられることがあります。
解答例:
- 日本株:60万円(60%)
- 自動車(トヨタ)、医療(武田薬品)、IT(楽天)、食品(明治ホールディングス)、エネルギー(関西電力)などに投資。
- 米国株:30万円(30%)
- Apple(10万円):世界的なブランド力を持ち、収益性が高い。
- Amazon(10万円):EC市場のリーダーで、成長性が大きい。
- Microsoft(10万円):クラウドサービスを中心に事業が拡大中。
- 新興国株:10万円(10%)
- Alibaba(5万円):中国のEC市場をリードする企業。
- TCS(5万円):インドのIT業界で高い成長性を持つ企業。
質問3: 株式以外(債券や金)を含める場合
株式だけでなく、債券や金(ゴールド)を組み合わせることで、さらにリスクを抑えることができます。
解答例:
- 株式:70万円(70%)
- 日本株:40万円(トヨタ、武田薬品、楽天など)
- 米国株:20万円(Apple、Amazonなど)
- 新興国株:10万円(Alibaba、TCSなど)
- 債券:20万円(20%)
- 日本国債:10万円(リスクが低く、安定的なリターンを期待)
- 社債:10万円(国内企業の社債を選ぶことで少し高い利回りを狙う)
- 金:10万円(10%)
- 金は経済危機時に価値が上がりやすく、リスクヘッジとして有効。特に長期保有で安定感がある。
解答まとめ:全体の分散投資プラン
業界分散(日本株)
- 自動車(トヨタ):20万円
- 医療(武田薬品):20万円
- IT(楽天):20万円
- 食品(明治):20万円
- エネルギー(関西電力):20万円
地域分散
- 日本株:60万円
- 米国株:30万円(Apple、Amazon、Microsoft)
- 新興国株:10万円(Alibaba、TCS)
資産分散
- 株式:70万円
- 債券:20万円
- 金:10万円
このプランのメリット
- リスク分散が効いている
日本、海外、新興国という異なる市場、そして業界の多様性があり、どの環境でも柔軟に対応できます。 - 安定性と成長性のバランスが良い
債券や金を組み込むことで安定性を確保しつつ、株式では成長性を追求しています。 - 柔軟に調整可能
投資後も、株価の状況に応じて配分を見直すことで、さらにパフォーマンスを最適化できます。
いかがでしたでしょうか!
また次回!!
分散投資しすぎで全然資産が増えないペガサス
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