授業5: 市場の動向を読む方法
こちらは、第5回の授業です!!
第4回を受けてらっしゃらない方はこちらから!
こんにちは、今回は「市場の動向を読む方法」について、一緒に学んでいきましょう!株式市場は常に変動していて、何が株価に影響を与えるのかを理解することがとても重要です。この授業では、初心者でもわかりやすく市場の基本的な読み方から実践的な分析方法までを丁寧に解説していきます!!
1. 市場動向を読むための3つの視点
市場を見るときは、全体をざっくりと理解するために、以下の3つの視点を意識しましょう。
1-1. マクロ視点(全体を見る視点)
マクロ視点とは、「国全体」や「世界全体」の経済状況を考えることです。経済が元気なら株価も上がりやすく、不況なら株価は下がりやすいという基本を押さえましょう。
チェックする項目:
- GDP(国内総生産)
- 経済全体の成長を表します。GDPが増えている国では株価も好調なことが多いです。
- 失業率
- 失業率が低い(仕事がある人が多い)と、消費が増えやすく経済にプラスです。
- 金利
- 金利が低いと、企業はお金を借りやすく投資が進むため株価が上がりやすいです。一方、金利が上がると株価が下がる傾向があります。
1-2. ミクロ視点(企業や業界を見る)
マクロ視点が経済全体を見ているのに対して、ミクロ視点では個別の企業や業界に注目します。
チェックする項目:
- 業界全体の動き
- 例えば、IT業界全体が好調であれば、個別のIT企業も株価が上がりやすいです。
- 個別企業の業績
- 売上や利益が伸びている企業は株価が上がりやすく、逆に悪化している企業は株価が下がりやすいです。
- 新商品やサービスの発表
- 例えば、Appleが新しいiPhoneを発表すると株価が注目されるように、企業の発表は株価に影響します。
1-3. 投資家心理(感情や行動を見る)
株式市場では、投資家の感情も大きく影響を与えます。「買いたい!」という熱気があれば株価は上がり、「売りたい!」という不安があれば株価は下がります。
チェックする項目:
- 株価指数の推移
- 日経平均株価やダウ平均が上がっているときは投資家が楽観的で、下がっているときは悲観的といえます。
- 恐怖指数(VIX指数)
- 市場の不安度を示す指数です。値が高いときは市場が不安定、低いときは安定していると判断できます。
2. 市場動向を知るための情報収集の仕方
市場を理解するには、日々のニュースやデータをチェックする習慣をつけることが大切です。
2-1. ニュースや経済カレンダーをチェック
株価に影響を与える重要なニュースやイベントの日程を確認しましょう。
ニュースで注目する項目:
- 国内のニュース:
- 日銀の金利政策、GDP速報値、失業率の発表。
- 海外のニュース:
- アメリカのFRB(連邦準備制度)の金利発表や雇用統計。
- 中国やヨーロッパの経済指標。
経済カレンダーとは?
経済カレンダーは、金利発表や経済データの公開日をまとめたものです。これをチェックしておけば、株価が大きく動くタイミングを把握できます。
2-2. 株価指数を確認
株価指数は、株式市場全体の動きを見る指標です。
代表的な株価指数:
- 日経平均株価(日本)
- 日本の株式市場全体の動きを知ることができます。
- ダウ平均(アメリカ)
- アメリカの代表的な企業30社の株価を元にした指数。
- MSCI新興国指数
- 新興国市場全体の動きを示す指数。
2-3. 証券会社のレポートを活用
証券会社が提供するレポートには、株価や市場動向の分析が詳しく書かれています。
おすすめの情報源:
- 楽天証券やSBI証券の分析レポート
- 初心者でもわかりやすい資料が多くあります。
- 専門ニュースサイト: 日経新聞、ブルームバーグ、ロイターなど。
3. 市場を読む実践的なステップ
3-1. 市場の動きを見極めるための基本手順
- 経済カレンダーで重要イベントを確認する
例:来週に日銀の金利政策が発表されるなら、その前後は株価が大きく動く可能性が高い。 - 決算発表スケジュールをチェック
企業の決算発表は株価に直接影響を与えます。売上や利益が市場予想を上回れば株価が上昇することが多いです。
3-2. 株価チャートを使う
株価の動きを視覚的に確認できる「チャート」を使うと、市場のトレンドを把握しやすくなります。
基本的なトレンドの種類:
- 上昇トレンド: 株価が右肩上がりの状態 → 買いのチャンス。
- 下降トレンド: 株価が右肩下がりの状態 → 注意が必要。
- 横ばいトレンド: 株価が一定の範囲で動く → 次の動きを注視。
4. 練習問題:市場動向を読むシナリオ
以下の仮想シナリオをもとに、市場動向を考えてみましょう。
シナリオ1:日銀が金利を引き上げた場合
- 日本市場ではどの業界が影響を受けやすいでしょうか?
シナリオ2:アメリカ市場が好調
- アメリカ市場に連動しやすい日本株のセクターはどこでしょうか?
シナリオ3:中国経済が減速
- この影響を受けやすい日本の企業やセクターはどこでしょうか?
回答がわかったら次のページへ!!
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