授業8: 高度なポートフォリオ戦略
こんにちは!今日は「ポートフォリオ戦略」について詳しく学んでいきましょう。これまで投資の基本や分散投資の大切さを学びましたよね? ポートフォリオ戦略では、「どの資産にどれくらい投資すればいいのか」を計画することで、リスクを減らしながら効率的に利益を狙います。
少し高度な内容になりますが、わかりやすいように、一つ一つ丁寧にお話ししていきます。安心してついてきてくださいね!
まだ前回の授業を受けていない方はこちら👇👇から!!
1. ポートフォリオとは何?
まず、ポートフォリオという言葉を聞いたことはありますか?
ポートフォリオとは、簡単に言えば「投資している資産の組み合わせ」のことです。たとえば、こんな感じです:
例:
- 日本株:50万円(トヨタ、ソニー)
- 米国株:30万円(Apple、Amazon)
- 債券:20万円(日本国債、米国国債)
このように、投資資産をバランスよく組み合わせて持っている状態を「ポートフォリオ」と言います。いろいろな資産を組み合わせることで、リスクを減らしながら安定的に利益を狙うのがポートフォリオ戦略の目的です。
2. ポートフォリオ戦略の重要性
2-1. リスクを分散できる
1つの株や資産だけに投資していると、その株が大きく下がったときに損失が大きくなります。でも、ポートフォリオを組むことで、リスクを分散することができます。
例:
- トヨタの株価が下がっても、ソニーが上がれば全体の損失が小さくなる。
2-2. 安定的に資産を増やせる
いろいろな資産に分けて投資することで、全体として安定したリターンが期待できます。これにより、心配することが減り、長期的な投資を続けやすくなります。
例:
- 株式が不調でも、債券や金が値上がりして全体を支えることがあります。
2-3. 自分の目標に合わせた投資ができる
ポートフォリオは、自分の目標や性格に合わせて組むことができます。
例:
- リスクを抑えたい人: 債券や金を多めにする。
- 利益を大きく狙いたい人: 株式の割合を増やす。
3. ポートフォリオ戦略の種類
ポートフォリオ戦略にはいくつかの方法があります。代表的なものを一緒に見ていきましょう。
3-1. 分散投資ポートフォリオ
「分散投資」という言葉は覚えていますか?
これは、いろいろな資産や銘柄に投資して、リスクを分散する方法です。
例:
- 株式:70%(日本株40%、海外株30%)
- 債券:20%(日本国債10%、米国国債10%)
- 金:10%
特徴:
- リスクが分散され、安定性が高い。
- 大きなリターンは期待しにくいが、長期的に着実に資産を増やせる。
3-2. 成長型ポートフォリオ
成長型ポートフォリオは、株式の割合を多くして、高いリターンを狙う方法です。
例:
- 株式:90%(日本株50%、米国株40%)
- 債券:10%(安定性を補うため)
特徴:
- 利益を大きく狙えるが、リスクも高い。
- 株価の上下に敏感なため、短期的な調整が必要。
3-3. 安全重視ポートフォリオ
安全を優先するポートフォリオは、リスクを極力減らし、安定性を重視します。
例:
- 債券:50%(日本国債30%、米国国債20%)
- 金:20%
- 株式:30%(主に配当を目的とする株)
特徴:
- リスクが非常に低い。
- 大きな利益は期待しにくいが、資産を守ることが主な目的。
4. ポートフォリオを作る手順
それでは、実際にポートフォリオを作る流れを一緒に見ていきましょう。
4-1. 自分の目標を明確にする
まずは、自分が投資をする目的を考えます。
例:
- 10年後に資産を200万円に増やしたい。
- 安定的な配当金を得たい。
- 大きく成長する株に投資したい。
4-2. リスク許容度を確認する
次に、「どれくらいのリスクを取れるか」を考えます。
質問:
- 株価が10%下がったらどう感じますか?
- 気にしない: 高いリスク許容度
- 少し不安: 中程度のリスク許容度
- とても怖い: 低いリスク許容度
例:
- リスクを取れる人 → 成長型ポートフォリオ。
- リスクを抑えたい人 → 安全重視ポートフォリオ。
4-3. 資産配分を決める
自分の目標とリスク許容度に合わせて、資産配分を決めます。
例:
- 成長重視: 株式70%、債券20%、金10%
- 安定重視: 債券50%、株式30%、金20%
4-4. 定期的に見直す
ポートフォリオは、時間が経つとバランスが崩れることがあります。年に1~2回は見直しを行いましょう。
例:
- 株式の割合が増えすぎた場合 → 一部を売却して債券に振り分ける。
5. 実践練習:ポートフォリオを組んでみよう
以下の条件で、ポートフォリオを考えてみてください。
条件:
- 投資額:100万円
- 目標:10年で資産を1.5倍にする(150万円)。
- リスク許容度:中程度。
- 配分を日本株、米国株、債券、金で考える。
解答例は次のページに!!
コメント