株式投資を始めるあなたのための授業 第9回: 税金対策と投資の最終チェック

NISA

授業9: 税金対策と投資の最終チェック

はじめに

こんにちは!これまでの授業では、株式投資の基本、分散投資、ポートフォリオ戦略など、投資を成功させるための大切なポイントを学んできましたね。そして、今回が最後の授業になります。

前回を未履修の方はこちらから!!

 

履修した方は、本題へ!!

 

 

投資で資産を増やすことも大切ですが、もう一つ重要なのが「税金」です。投資で得た利益には税金がかかるため、税金対策を知っておくことで、より効率的に資産を増やすことができます。

最後の授業では、「投資と税金の基本」と「投資の最終チェック方法」について、できるだけ分かりやすくお話しします。最後まで一緒に学んでいきましょう!

 

 

1. 投資でかかる税金とは?

「株で儲かったら、そのお金は全部もらえるの?」と考えるかもしれませんが、実は違います。投資で得た利益には税金がかかるんです。でも、正しい知識を持っていれば、必要以上に税金を取られることを防ぐことができます。

投資でかかる税金には、主に以下の3つがあります。

 

 

1-1. キャピタルゲイン課税(売却益にかかる税金)

株を「安く買って高く売る」と、その差額が利益(キャピタルゲイン)になります。これに対して税金がかかります。

例:

• 株を100万円で買って、3年後に150万円で売った → 50万円の利益

• 50万円の利益に対して約20%(正確には20.315%)の税金がかかる

50万円 × 20.315% = 約10万円が税金として引かれる

つまり、150万円がそのまま手に入るわけではなく、税金を引かれた約140万円が手元に残ります。

 

 

1-2. 配当にかかる税金

株を持っていると「配当金」がもらえることがあります。企業が利益を株主に分ける仕組みですね。でも、この配当金にも税金がかかります。

例:

• 1株あたり100円の配当金をもらった → ここから約20%が税金として引かれる

• もし10,000円の配当を受け取ると、税金を引いた後の手取りは約8,000円

配当金もそのままもらえるわけではなく、税金を引かれることを覚えておきましょう。

 

 

1-3. 譲渡益税(投資信託などの売却益にかかる税金)

株だけでなく、投資信託を売却したときの利益にも税金がかかります。税率は株と同じ20.315%です。

例:

• 50万円で買った投資信託が、3年後に60万円に値上がりして売却 → 10万円の利益

• 10万円 × 20.315% = 約2万円の税金

 

 

2. 節税できる制度を活用しよう!

「税金を払うのは仕方ないけど、少しでも負担を減らす方法はないの?」と思いますよね? 実は、日本には「NISA(ニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」といった税金を節約できる制度があります。

 

2-1. NISA(少額投資非課税制度)

NISAとは、「投資の利益に税金がかからない制度」です。

NISAのポイント

• 通常は株の売却益や配当に20.315%の税金がかかるが、NISA口座で投資した場合は税金ゼロ!

• 一定の投資額(年間120万円まで)を最長5年間非課税で運用できる

例:

• NISA口座で100万円の株を購入し、5年後に150万円になった場合

通常なら50万円の利益に対して約10万円の税金がかかるが、NISAなら税金ゼロ!

 

 

2-2. つみたてNISA

つみたてNISAは、長期投資向けのNISA制度です。

つみたてNISAのポイント

• 年間40万円までの投資が20年間非課税になる

• 少額からコツコツ投資する人向け

• 投資信託が中心で、リスクを抑えた長期投資ができる

 

 

2-3. iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、将来の年金を増やすための制度で、NISAとは少し違いますが、税金のメリットが大きいです。

iDeCoのポイント

• 投資した金額が全額所得控除(税金が安くなる)

• 運用益も非課税

• 60歳まで引き出せないが、老後の資産形成には最適

例:

• iDeCoで年間40万円投資した場合、所得税と住民税が軽減されるため、年間約8万円の節税が可能。

 

 

3. 投資の最終チェック

最後に、これまで学んできたことを振り返りながら、投資を成功させるための最終チェックをしていきましょう。

 

チェックリスト

目標は明確か? → 何のために投資するのかを忘れない

分散投資ができているか? → 1つの銘柄に集中していないか確認

定期的な見直しをしているか? → ポートフォリオを調整しているか

NISAやiDeCoを活用しているか? → 節税のメリットを最大限活用

感情的にならずに冷静に判断できているか? → 短期の値動きに振り回されない

 

 

4. 練習問題(最後の確認!)

ここまでの学びを確認するために、3つの質問を用意しました。答えを考えてみてください!

 

問題1:株を売却して10万円の利益が出ました。通常の税率(20.315%)で計算すると、税金はいくら引かれますか?

 

問題2:NISA口座で50万円の株を購入し、70万円で売却しました。この場合、税金はいくらかかるでしょうか?

 

問題3:配当金として1万円を受け取る予定ですが、税引き後の手取り額はいくらになるでしょうか?(通常の税率で計算)

 

 

解答は次のページで!!!

 

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